保護者のためのコラム

子どものキャリア意識はいつ芽生える?大学低学年から始めるキャリア形成活動と保護者の関わり方

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マイナビ保護者サポート編集部

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お子さまのキャリア・就職支援のサポートにつながる情報を発信。 キャリア系有資格者の知見をベースに、信頼できる情報源や保護者の現状をもとに記事を制作しています。

保護者

子どもには自分の将来のことを主体的に考えてほしい。でも、子どもがどこまで自分のキャリアを考えているかわからないし、親として何をしてあげればよいのか迷ってしまう…。

解説者

保護者が意識したいのは、「何をしてあげるか」よりも「どのように関わるか」です。その関わり方が、お子さまの主体性を育むうえで重要になります。

お子さまのキャリア形成活動(※)について、保護者は「いつから意識すればよいのか」「どの程度関わるべきなのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。周囲の家庭がどうしているのかもわからず、手探りのまま向き合っている保護者の方も少なくないでしょう。

※キャリア形成活動とは、学生が自己理解や職業理解を深め、将来のキャリアや働き方について主体的に考えるための活動です。

一方で、お子さま自身もキャリアや就職活動について保護者を身近な相談相手として考えていることが調査からうかがえます。実際の調査データをもとに、キャリアを考え始める時期におけるお子さまと保護者の適切な関わり方を考えてみましょう。

子どもはいつからキャリアを意識する?

お子さまと保護者では、キャリアを意識し始めるタイミングに違いがあります。実際にどのタイミングで意識し始めるのか、それぞれの実態を見ていきましょう。

大学低学年でキャリアの方向性が決まっているのは半数未満。キャリアを意識し始めるタイミングは人それぞれ

「大学生低学年のキャリア意識調査8月(2028・2029年卒対象)」によれば、キャリアの方向性が比較的定まっている学生は45.3%にとどまり、半数以上は模索段階にあることがわかります。

参考・引用:マイナビキャリアリサーチLab「大学生低学年のキャリア意識調査8月(2028・2029年卒対象)」

キャリアを意識し始めたタイミングとしてもっとも多かったのは「高校生」でした。一方で、「大学生になってから」という回答も一定数あり、特に文系では27.8%と理系の19.3%に比べて高いことが特徴です。大学進学後の学びや環境の変化をきっかけに、具体的に将来を考え始める学生も少なくありません。

つまり、大学低学年までにキャリアの方向性がある程度見えているお子さまは半数以下であり、大学生になってからキャリアを意識し始めることは珍しくないことがわかります。

参考・引用:マイナビキャリアリサーチLab「大学生低学年のキャリア意識調査8月(2028・2029年卒対象)」

保護者の約7割が、子どものキャリアを「大学3年生まで」に意識

一方で、保護者がお子さまのキャリアや就職活動について意識し始める時期は、就職活動が本格化する大学3年生までに集中する傾向があります。マイナビ保護者サポートが実施した調査によると、「大学3年生まで」と回答した保護者は76.6%にのぼります。

参考・引用:マイナビ保護者サポート調査「就職活動中の大学生・社会人1年目の子を持つ保護者調査」

また、就職活動には「じっくりと時間をかけるべきだ」と考える保護者が多いことがわかっています。そのため、就職活動の準備に対して、早めに始めるのがよいと考える傾向もあるようです。全体的に、「自己理解」「キャリア積極性」「仕事理解」は早めにすることがよいと考える保護者が多いという調査結果が出ています。大学低学年のうちは、選考に向けた対策を急ぐのではなく、自分の価値観や興味を整理したり、社会や仕事への理解を深めたりするキャリア形成活動から始めることが大切です。

参考・引用:マイナビ保護者サポート調査「就職活動中の大学生・社会人1年目の子を持つ保護者調査」

就職活動を控えた学生の6割が帰省時に保護者への相談を希望

お子さま自身は保護者との関わりをどのように考えているのでしょうか。

「2027年卒 大学生キャリア意向調査(12月)」の調査によれば、保護者と同居していない学生のうち、長期休暇などで実家に帰省した際、「就職活動について保護者と相談したい」と思う学生は60.7%もいることがわかっています。保護者と離れて暮らすお子さまにとって、長期休暇はキャリアや就職活動について相談できる貴重な機会だといえます。

参考・引用:マイナビキャリアリサーチLab「2027年卒 大学生キャリア意向調査12月」

また、調査に寄せられた学生の声を見ると、お子さまが保護者を自分のよき理解者として頼りにし、身近な相談相手としてとらえている様子がうかがえます。

参考・引用:マイナビキャリアリサーチLab「2027年卒 大学生キャリア意向調査12月」

お子さまと保護者がキャリアを意識し始めるタイミングには、ズレが生じる可能性があります。例えば、保護者が「まだ早い」と思っている段階でも、お子さまは将来について考え始め、保護者との対話を求めているかもしれません。焦る必要はありませんが、キャリアについてお子さまと対話ができる環境・雰囲気づくりは、大学低学年から意識しておくとよいのではないでしょうか。

大学低学年時に取り組みたい主なキャリア形成活動3選

近年は、自分らしい働き方や将来の方向性を考える「キャリア形成活動」が重要視されています。

大学低学年のうちからインターンシップ&キャリア(※)に参加する学生も増えており、自己理解や仕事理解を深める動きが広がっています。ここでは、主なキャリアを考える活動の内容を3つ紹介します。

※インターンシップ&キャリアとは、マイナビでご紹介しているインターンシップをはじめとするキャリア形成支援のための機会のことを指します。

価値観や興味・関心を整理する

キャリアを考える第一歩として、「自分は何が好きか」や「どのようなことにやりがいを感じるか」の整理が大切です。理想の将来像を描くためには、自己理解が欠かせません。実際の就職活動でも、企業の知名度だけでなく、自分の価値観やキャリアの方向性と合っているかをしっかり見定める必要があります。

大学低学年は、将来の選択肢を絞り込む時期ではなく、まずは自分の関心領域を広げる時期です。大学生活の中で、さまざまな活動に参加し、興味・関心を広げて自分なりの価値観を形成する時期ともいえます。

自己理解を深める方法の一つとして、適性診断を活用する方法もあります。マイナビでは、大学低学年のお子さまのキャリア形成に役立つ診断コンテンツを提供しています。

仕事や働くことへの理解を深める

大学低学年のキャリア形成では、自分自身について理解を深めるだけでなく、社会や仕事について知ることも欠かせません。実際に働く人の話を聞き、仕事のやりがいや厳しさ、働き方などを知ることで、自分が将来どのように働きたいのかを具体的にイメージしやすくなります。

「2027年卒大学生キャリア意向調査7月」の調査によれば、学生がインターンシップや仕事体験で話を聞いてみたい相手として最も多かったのは「入社2~5年目以内の社員」でした。年齢の近い社員の話を聞くことで、数年後に働く自分を具体的に想像し、仕事理解を深めたいという意向があることがうかがえます。

参考・引用:マイナビキャリアリサーチLab「2027年卒大学生キャリア意向調査7月」

仕事や企業への理解を深める方法の一つとして、学生向けのキャリア形成支援サービスがあります。マイナビのキャリア支援サイトSTARTでは、以下のコンテンツを掲載しています。

キャリアの方向性を探索する

大学生活では、学業や課外活動を通じてさまざまな経験を積み重ねます。その中で大切なのは、自分自身への理解と社会・仕事への理解を深めながら、将来のキャリアの方向性も考えることです。キャリアの方向性を探索する段階では、「どのような仕事につきたいか」だけではなく、「どのように働きたいか」といった視点も重要になります。例えば、以下のような価値観が挙げられます。

  • 人と関わる仕事がしたい 
  • 専門知識を生かしたい 
  • 社会課題の解決に携わりたい

このような価値観を整理することで、自分に合った職業や進路の選択肢が見えてきます。

また、実際の仕事や企業について知る機会を持つことも欠かせません。その代表的な機会が、インターンシップやオープン・カンパニーなど企業が提供するキャリア形成支援プログラムです。

マイナビの「大学生低学年のキャリア意識調査(2027・2028年卒対象)」によると、大学1・2年生の段階でインターンシップ&キャリアに参加した学生は30.1%と、前年より3.8ポイント増加しました。大学低学年のうちから将来を見据えて行動する学生が増えていることがわかります。

参考・引用:マイナビキャリアリサーチLab「大学生低学年のキャリア意識調査(2027・2028年卒対象)」

さらに、マイナビの「2027年卒 大学生キャリア意向調査(中間総括)」の調査では、大学3年生の10月までに87.1%の学生が、インターンシップを含む何らかのキャリア形成活動に参加していると回答しています。

参考・引用:マイナビキャリアリサーチLab「2027年卒 大学生キャリア意向調査(中間総括)」

このような結果から、多くの学生が就職活動の本番を迎える前に、企業や社会との接点を持ち、自分に合った働き方や進路を探索しているといえるでしょう。

キャリアの方向性を考えるうえでは、学生向けの学習コンテンツも参考になります。「My CareerStudy」では、大学低学年からのキャリアについて考える講座を掲載しています。

キャリア形成活動において保護者が意識したい3つの関わり方

お子さまが具体的に自分の将来やキャリアに向き合う時期、保護者にできることは、お子さまの代わりに何かを決めることではなく、自分なりの答えを見つけられるように見守り、必要なときに支えることです。ここでは、保護者が意識したい3つの関わり方を解説します。

子どもの価値観を引き出す対話をする

キャリア形成活動の第一歩は、自分がどのようなことに興味を持ち、何を大切にしたいのかを知ることです。しかし、誰もがすぐに自分の価値観や興味・関心を言葉にできるとは限りません。

お子さまが自分の考えを言語化するための手助けとして、日々の経験を振り返るような問いかけをしてみましょう。

「将来どんな仕事をしたいの?」と尋ねるだけでなく、「何をしているときが一番夢中になれる?」「アルバイト、前に話していた仕事には慣れてきた?」「サークルってどんなところが楽しいの?」など、身近な体験から会話を始めてみてはいかがでしょうか。普段の会話の流れで一つだけ尋ね、答えを評価せずに耳を傾ければ、お子さまも自分の気持ちや考えを整理しやすくなります。

また、就職活動や仕事の話題に限らず、大学生活やアルバイト、課外活動など日常的な経験について話を聞くことも自己理解を深めるのに役立ちます。何気ない会話の中に、お子さまらしい価値観や興味・関心のヒントが隠れていることも少なくありません。

保護者は一方的にアドバイスをするのではなく、聞き役に回ってお子さまの自己理解を一緒に深めていく姿勢を意識するとよいでしょう。

社会や仕事に触れる機会を後押しする

お子さまが将来の進路や職業について考えるためには、まず社会や仕事について知る機会を持つことが重要です。大学の授業に加えて、学外でさまざまな経験を積むことは、自分の興味や価値観を発見し、将来の選択肢を広げることにつながります。

特に、サークル活動やアルバイト、ボランティア活動などの課外活動は、社会との接点を持ちながらさまざまな人と関わる貴重な機会です。チームで目標に取り組んだ経験や、責任を持って役割を果たした経験は、将来の仕事を考えるうえでも大きな財産となります。

また、近年はインターンシップやオープン・カンパニー、仕事体験などのキャリア形成活動に積極的に参加し、自分に合う仕事や働き方を見つけようと活動する学生も増えています。

マイナビの「大学生低学年のキャリア意識調査(2026・2027年卒対象)」では、キャリア形成活動に参加した学生から、「将来の職業に興味を持つきっかけになった」「自分が進む進路の幅が広がった」といった声が寄せられています。また、キャリア形成活動を通じて得た気づきが、その後の学習意欲の向上や履修科目の選択にも生かされていることも報告されています。

参考・引用:マイナビキャリアリサーチLab「大学生低学年のキャリア意識調査(2026・2027年卒対象)」

将来の選択肢について一緒に考える

お子さまがキャリアの方向性を考え始めたとき、保護者に求められるのは選択肢を狭めることではなく、考えるヒントを伝えることです。

例えば、自身の仕事経験を話したり、「働くうえで大切だと思うこと」を伝えたりすることは、お子さまが将来を考えるうえで参考になる情報といえるでしょう。社会人としての視点や経験は、お子さまにとって身近でリアルな情報源となり得ます。

ただし、自身の経験を伝える際は、自分の感情を押しつけるのではなく、一つの考え方として共有することが大切です。客観的な情報を交えながらアドバイスすることは、お子さまの意思を尊重し、考えるきっかけとなることでしょう。

まとめ

お子さまのキャリア意識が芽生えるタイミングはさまざまで、考え始める時期もペースも一人ひとり異なります。また、キャリア形成活動はお子さま自身が主体的に取り組むことに意義があります。

保護者にできることは、お子さまが主体的に取り組むキャリア形成活動に寄り添うこと。心がけたいのは、お子さまの状況を見守りながら、必要なときに支える「後方支援」です。無理のない距離感で見守り、必要なときに支えることが、お子さまの主体的なキャリア形成を後押しする土台となるでしょう。

マイナビ保護者サポートでは、お子さまのキャリア・就職活動をサポートする保護者の皆さまに有益な情報を提供しています。マイナビと併せてぜひご活用ください。

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