
子どもの就職活動スケジュールで保護者が押さえておきたいポイントは何ですか?

今は採用選考が多様化していることから、インターンシップ参加など就職活動の準備期間が重要です。
保護者の就職活動時代とは異なり、現在は採用のミスマッチを防ぐため、選考過程が多様化しています。こうした多様化を踏まえて、学生はキャリア教育やインターンシップなどを経験し、自分自身や企業をよく理解したうえで就職活動に臨むことが一般的となりました。
この記事では今の就職活動のスケジュールや流れを解説します。いつでもお子さまの支援ができるように重要なポイントを押さえておきましょう。
今の就職活動スケジュール
就職活動は主に2つの期間に分かれます。自身と仕事について理解を深める就職活動準備期と、採用選考が実施される就職活動本番期です。一般的に、就職活動の準備にあたる下図A~Cは3年生の2月までとなり、就職活動本番の下図1~5は3年生(以降、修士1年生も含む)の3月1日から実施されます。

※上図は2026年卒版です。インターンシップ&キャリアや説明会の開催、エントリーや採用選考の日程は企業によって異なります。
※マイナビではインターンシップおよび仕事体験、オープン・カンパニー、キャリア教育等を「インターンシップ&キャリア」と総称しています。
就職活動前のキャリアを考える期間
3年生の2月までは就職活動前のキャリアを考える期間で、インターンシップに参加する学生が増えています。
インターンシップ&キャリア
インターンシップ&キャリアは、学生が企業で実習や研修的なプログラムをもとに就業体験などをする場のことです(マイナビではインターンシップおよび仕事体験、オープン・カンパニー、キャリア教育等を「インターンシップ&キャリア」と総称しています)。
新型コロナウイルス感染症で一度実施企業が減少したものの、下図にあるとおり初めて実施する企業は近年増加の傾向にあります。業務に必要な能力や自分の強みなどを知る良い機会です。
<インターンシップ実施企業割合>

参考・引用:マイナビキャリアリサーチLab「2025年卒企業新卒内定状況調査 PDF」
以下で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
自己分析と仕事研究
自己分析は自分自身への理解を深めるために行います。興味・能力・価値観を深掘りすることで、将来やりたいことや、どのような仕事に自分の強みが活かせるかが明確になります。
マイナビ2026の「お願い!他己分析」は保護者が協力しやすいツールです。ぜひ参考にしてみてください。
仕事研究は、業界・職種・企業について理解を深め、自分に合った仕事を見つけるために行います。保護者にとって身近な業界・職種であれば、お子さまに求められたときに具体的な情報提供もしやすいでしょう。
お子さまと一緒に理解をするツールとしてマイナビ2026の「業界研究・職種研究 徹底ガイド」が役立ちますので、参考にしてみてください。
就職活動本番の流れ
一般的には3年生の3月1日から企業エントリーの受付が開始されます。ただし、業界や企業によってスケジュールは異なります。以下に、一般的な就職活動の流れを紹介していきます。
エントリー
3年生の3月1日から企業のエントリー受付がはじまります。ここでのエントリーとは「企業に興味があるという意思表示」であり、企業説明会や選考などの情報を得るための手続きのことです。
今はマイナビ2026などの就職情報サイトなど、WEBで手軽にエントリーできる時代となりました。2025年卒の場合、マイナビのデータでは平均11社(3月~7月)の企業にエントリーしています。
参考・引用:マイナビキャリアリサーチLab「2025年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況 PDF」
マイナビ2026では企業の検索方法が充実していますので、参考にしてみてください。
- 「マイナビ2026企業検索」を見る
企業説明会
今はWEBでの企業説明会(企業セミナー)が普及し、気軽に多くの企業説明会に参加できるようになりました。マイナビのデータでは、対面とWEBでの実施率が半々となっています。
なお、企業説明会と併せて、情報収集のためにOB・OG訪問を行う学生もいるようです。
参考・引用:マイナビキャリアリサーチLab「2024年度(2025年卒版)新卒採用・就職戦線総括 PDF」
マイナビ2026ではWEBから参加できる企業セミナーが用意されているので、参考にしてみてください。
- マイナビ2026「WEBセミナー」を見る
ES・筆記試験・面接
今の選考は、まずES(エントリーシート)の提出が求められることが多いです。
ESは、3大テーマといわれる自己PR・学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)・志望動機などを記載する応募書類で、企業ごとに独自のフォーマットがあります。
このESは面接の参考として使われることが多く、選考の合否につながる重要な書類です。
筆記試験の選考は、主に文章読解力などの言語系、計算力などの非言語系、学生の特性を知るための性格適性という3つのカテゴリーがあります。時事問題や一般常識、小論文など業界や企業によってさまざまなので、事前対策が大事です。
また、WEBテストの場合は、自宅のパソコンや受験会場で実施する企業もあります。
面接選考は、個人面接や集団面接、グループディスカッション形式やグループワーク形式、プレゼンテーション型面接などがあります。
企業ごとにWEBと対面を使い分けており、最終の役員面接などは対面で実施する企業が多いようです。
以下で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
内々定
下図のように、2025年卒の内々定率は6月末時点で81.7%、9月末では89.8%という結果でした。

また、内々定獲得後も納得のいく就職先にするために、内定式が開催されることが多い10月まで就職活動を続ける予定の学生は、31%いるという結果でした。
参考・引用:マイナビキャリアリサーチLab「2025年卒大学生活動実態調査(9月)」
さらに、内定後は学生の入社意欲維持のために、企業主催の内定者研修や社員・同期との交流を目的とした懇親会などが行われます。開催時期は企業によって異なり、オンライン形式で開催する場合もあるようです。
就職活動スケジュールを理解して、お子さまに適切なサポートを
子ども世代の就職活動は準備期間が重要になりました。学生は自己分析や仕事研究で自分や仕事への理解を深め、インターンシップなどを経て仕事に必要な能力や適性を知り、納得のいく就職活動をすすめます。
保護者はそうした変化を踏まえ、就職活動スケジュール全体を把握しておくことで、適切なタイミングで声かけをしたり、費用面でサポートしたりすることができます。お子さまから相談されたらいつでも対応できるよう、状況を把握しながら見守ることが大切です。
マイナビ保護者サポートでは、お子さまのキャリア・就職活動をサポートする保護者の皆さまに有益な情報を提供しています。マイナビと併せてぜひご活用ください。