キャリア・就職活動のキホン

【28年卒版】就活スケジュールはどんな流れ?いつから?保護者が知っておきたいポイントやサポート方法を解説

保護者

今の就職活動は、準備から内定まで具体的にどのようなスケジュールで進んでいくのでしょうか?

解説者

今の就職活動は、準備期間と本番期間に分かれています。準備期間は大学3年生の2月までの時期を指し、自己分析やインターンシップ&キャリアへの参加などの土台づくりをおこないます。

本番期間における選考開始時期は、一般的に6月からとされています。しかし、コロナ禍以降は企業ごとに多様なスタイルの採用活動をおこなっています。

お子さまが志望する企業や業界の情報を早めに収集し、余裕を持って準備を進められるよう、ご家庭でも声かけや情報共有などのサポートを心がけるとよいでしょう。

保護者世代の就職活動とは異なり、現在は採用のミスマッチを防ぐため、選考過程が多様化しています。こうした多様化をふまえて、学生はインターンシップ&キャリアなどを経験し、自分自身や企業をよく理解したうえで就職活動に臨むことが一般的となりました。

この記事では、保護者の方がお子さまに合わせたサポートができるよう、就職活動のスケジュールやサポート方法などを解説します。

28年卒の就活スケジュールはどうなる?

近年の就職活動のスケジュールは、準備期間と本番期間のフェーズに分かれて進行します。
準備期間は大学3年生の2月までの期間であり、図のA~Cに取り組みます。

就職活動のスケジュールについては、政府が毎年度「就職・採用活動日程に関する関係省庁連絡会議」を開催し、目安となる推奨スケジュールを企業に提示しています。
具体的には、大学3年生(以降、修士1年生も含む)の3月1日にエントリーが始まり、6月以降に面接が開始され、10月までに内々定が出るというスケジュールが政府から目安として示されています。

※上図は28年卒版です。インターンシップ&キャリアや説明会の開催、エントリーや採用選考の日程は企業によって異なります。

ただし、すべての企業が同じ日程で採用活動をおこなっているとは限りません。希望する企業や業界のスケジュールを確認する必要があります。例えば、インターンシップ&キャリアへの参加が採用活動につながるケースもありますので注意しましょう。

保護者世代のなかには、自分が就職活動をしていた当時のスケジュールと異なる点に驚く方もいらっしゃるでしょう。以下の記事では、現代の就職活動について詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

【時期別】就活準備期間

就職活動の準備期間である大学3年2月までは、業界研究や自己分析に取り組みながら自分自身のキャリアを考え、志望する業界や企業を絞り込んでいく時期です。

就職活動の準備を手助けしてくれる就職情報サイトには、大学1・2年生のうちから登録して情報収集を始める学生も増えています。

また、夏期休暇などに開催されるインターンシップへの参加を検討する時期でもあります。

自己分析・業界研究・職種研究

自己分析では、自分の価値観、長所・短所、自分の興味・関心を深掘りし、将来やりたいことや、どのような仕事に自分の強みが活かせるかを明確にします。

例えば、過去の経験を棚卸しして、楽しいと感じた瞬間や成功体験、満足感を得られたことなどを洗い出し、書き出していく作業をおこないます。また、手軽に適性診断ができるツールをお子さまに紹介してみるのもよいでしょう。

マイナビでは、お子さまの自己分析をサポートする診断ツールをご用意しています。

さらに、身近な人に自分の強みなどを聞く他己分析も効果的です。お子さまと一緒に取り組めるツールとして「お願い!他己分析」もぜひご活用ください。

業界研究・職種研究では、必要とされるスキルや仕事内容の向き不向き、将来性などについての情報収集をおこないます。その際、興味のある企業や身近な製品から調べ始めるお子さまが多く、どうしても視野が限られがちです。そのため、マイナビの「業界研究・職種研究 徹底ガイド」などを活用して、「ほかにどんな業界があるのか」「どんな働き方が合いそうか」を一緒に確認することで、進路選択の幅を広げるサポートにつながります。

自己分析と業界・職種研究は就職活動の「両輪」であり、どちらが欠けても納得のいく進路選択はできません。両者を何度も照らし合わせることで、お子さま自身が「自分の長所を活かせる仕事」「やりがいを持って働ける環境」という納得感を持てるようになります。

インターンシップ&キャリアへの参加

自己分析と業界研究・職種研究によって、お子さまが特定の業界や職種に興味を持ち始めたようであれば、「インターンシップ&キャリア」への参加をすすめてみてはいかがでしょうか。

仕事内容や職場の雰囲気を体験し、肌で感じることがどれだけ貴重な機会であるのかを、保護者の体験談も交えながら伝えるなど、さりげなくサポートしましょう。

インターンシップ&キャリアとは、実習や研修的なプログラムをもとに企業で就業体験などをする場のことです。マイナビでは、インターンシップおよび低学年から参加可能な仕事体験、オープン・カンパニー、キャリア教育などを「インターンシップ&キャリア」と総称しています。

プログラム概要説明
オープン・カンパニー&キャリア教育等・企業や業界・職種理解を目的に、全学年を対象に実施されるおもに短期間(1日~数日)のプログラム

・実務体験をともなわない会社説明会や職場見学イベントが主流

・大学が主催するイベントに企業が参加する場合もある
仕事体験・就業体験を通じて業務内容や職場の雰囲気を体験する

・1日〜数日の短期間で実施されることが多い
インターンシップ・企業などで一定期間、実際の業務を体験する

・5日間以上のプログラムで、報酬が発生する場合もある

・2028年卒以上の学生が対象

インターンシップ&キャリアは、就業体験をすることで仕事内容や職場の雰囲気を知ることができるだけでなく、自分の適性のヒントを知るヒントにもなります。

マイナビの「2026年卒企業新卒採用活動調査」によると、企業における26年卒向けのインターンシップ&キャリアの実施率は61.9%となり、年々増加傾向にあります。また、学生側の参加率は85.3%に達しており、就活準備におけるインターンシップ&キャリアへの参加は一般化したといえるでしょう。

26卒インターンシップ・仕事体験実施率

参考・引用:マイナビキャリアリサーチLab「2026年卒企業新卒採用活動調査」

26卒インターンシップ・仕事体験参加率と平均参加社数

参考・引用:マイナビキャリアリサーチLab「2026年卒 大学生広報活動開始前の活動調査」

インターンシップについては以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

低学年(1・2年生)から始められる取り組みもあります。オープン・カンパニー&キャリア教育等への参加、ボランティアや部活動、留学、資格取得・スキル習得、アルバイトなどに取り組むことで、視野が広がり、自身のキャリアについて考えるきっかけにもなります。
保護者の方は、こうした取り組みに一歩踏み出せるよう、温かい心で見守りながら、時には道を示し、背中を押してあげることが大切です。

大学1・2年生の過ごし方が就職活動にどう影響するのかについては以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

マイナビでは、低学年向けのキャリア支援サイト「START」もご用意しています。
ぜひお子さまと一緒にご覧ください。

【時期別】就活本番期間

ここでは、一般的な就職活動の流れをご紹介します。

企業へのエントリー

近年、政府の推奨スケジュールでは、大学3年生の3月1日から企業のエントリー受付が始まります。ここでのエントリーとは、学生側から企業への「興味がある」という意思表示であり、企業説明会や選考(面接)などへ参加するための手続きのことを指します。

マイナビのデータによると、26年卒の学生の場合、1人あたりの平均エントリー数は22社(3月~7月)となっており、複数の企業を比較しながら進路を検討する傾向が見られます。

26卒平均エントリー社数

参考・引用:マイナビキャリアリサーチLab「2025年度(2026年卒版)新卒採用・就職戦線総括」

エントリーは、必ずしもその企業の選考に進むことを意味するものではありません。現在は、就職情報サイトなどから手軽にエントリーできるため、興味を持った企業には幅広くエントリーすることが一般的です。

保護者の方は「選択肢を広げながら、自分に合う進路を見つけていく準備」として見守ることが大切です。

マイナビ2028では企業の検索方法が充実しているため、参考にしてみてください。

企業説明会への参加

企業説明会(企業セミナー)とは、学生に向けて自社の事業内容や理念、働き方、採用情報などを紹介するイベントです。1社単独でおこなう個別説明会と、多くの企業が集まる合同企業説明会の2種類があります。

近年はオンラインでの開催が普及し、気軽に多くの企業説明会に参加できるようになりました。また、企業説明会と併せて、情報収集のためにOB・OG訪問をおこなう学生もいるようです。

マイナビ2028ではWEBから参加できる企業セミナーが用意されているので、参考にしてみてください。

エントリーシート(ES)・筆記試験・面接

就職活動の本番期間に入り、企業へ応募したあとで最初におこなうのがエントリーシートの提出です。この書類選考を通過すると、企業からそのあとのステップについて連絡が入り、面接などの本格的な選考へと進みます。

エントリーシートは、自己PR・学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)・志望動機などを記載する応募書類で、企業ごとに独自のフォーマットを用いるケースもあります。また、書類選考後の面接の参考資料としても用いられ、選考の合否につながる重要な書類です。

さらに、面接の前後でおこなわれる筆記試験には、主に文章読解力などの言語系、計算力などの非言語系、学生の特性を知るための性格・適性という3つのカテゴリーがあります。時事問題や一般常識、小論文などを試験に用いる業界や企業もあるので、事前対策が大切です。

WEBテストの場合は、受験会場で実施する企業もありますが、自宅からパソコンで参加できるケースもあるため、お子さまがスムーズに取り組めるよう、インターネット環境を確認しておきましょう。

面接選考には、個人面接や集団面接、グループディスカッション形式やグループワーク形式、プレゼンテーション型面接などがあります。企業ごとにWEBと対面を使い分けており、最終の役員面接などは対面で実施する企業が多いようです。

保護者の方にも参考となる就職活動の対策については、以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

内々定

マイナビの調査では、26年卒の内定保有率は6月末時点で82.8%、9月末では88.9%という結果でした。なお、内定獲得後もより納得のいく就職先と出会うために、10月以降も就職活動を続ける学生もいます。

26卒内定保有率(経年推移)

参考・引用:マイナビキャリアリサーチLab「2026年卒 大学生キャリア意向調査10月中旬」

また、内定保有社数(平均)を見ると、26年卒は1.73社でした。
この結果から、あらかじめ志望企業をある程度絞り込んだうえで、早い段階から就職活動を進める学生が一定数いる可能性も考えられます。

参考・引用:マイナビキャリアリサーチLab「2026年卒 内定者意識調査」

内定後は学生の入社意欲維持のために、企業主催の内定者研修や社員・同期との交流を目的とした懇親会などがおこなわれます。開催時期は企業によって異なり、オンライン形式で開催する場合もあるようです。

就活の進め方は人それぞれ!子どもに合った保護者のサポート術

最近は「皆が一斉にスタートして同じタイミングで同じように就職活動に臨む」といったスタイルではなくなりつつあります。
お子さまがどのような価値観で、どのような大学生活を送っているのかによって、スケジュールや進め方は異なります。

ここでは、お子さまのタイプ別に保護者の方ができるサポート方法について解説します。

周囲の状況を見ながら慎重に進めるタイプ

周囲の状況を見ながら慎重に進めるタイプのお子さまは、十分に情報収集をおこない、リスクを回避したい気持ちが強い傾向があります。

時期悩みや動き
就活準備期間・周囲の友人が動き出していることに焦りを感じるものの、何から手をつければよいかわからず戸惑う

・参加目的が曖昧なままインターンシップ&キャリアに参加する
就活本番期間・準備不足のまま本番を迎えてしまったと感じ、自分の決断に不安を感じやすい

・選考結果に一喜一憂しながらも、少しずつ自分の判断軸を明確にしていく

・内定先企業の評判や将来性を、保護者や周囲に確認しながら最終決定をする

慎重に進めるタイプのお子さまの場合、動き出すまでに時間がかかり、周囲と比べて焦りを感じやすい傾向があります。そのため、行動を急がせるのではなく「情報収集だけでも十分準備になっているよ」と安心させてあげましょう。

例えば、マイナビなどの就職情報サイトやイベント情報をさりげなく共有し、興味を持てそうな内容を一緒に探したり、「半日だけで終わるWEBの説明会があるみたいだよ」と声をかけたりするなど、小さな一歩につながる提案を心がけましょう。不安を和らげながら経験を積めるよう見守る姿勢が大切です。

企業選びの段階でも「どこに魅力を感じてる?」「何が不安?」と問いかけながら、情報や気持ちを言語化する手助けをしましょう。保護者の意見を押し付けず、最終的な判断を尊重する姿勢が、納得感のある決断につながります。

キャリア意識が高く主体的に動けるタイプ

自ら方向性を決めて主体的に動けるお子さまは、比較的早い段階で準備を進め、計画的に動ける傾向にあります。

時期悩みや動き
就活準備期間・早くから目標が定まっているため、行動に移すのは早いが、他業界への視野が狭くなったり、思い込みで進んでしまう

・興味のあるインターンシップやアルバイトで実務経験を積み、自分の適性や考えを確かめる
就活本番期間・志望業界を絞っている分、視野が狭くなりやすい

・早期から計画的に動いているため、選考対策をスムーズに進めやすい

・内々定を得たあとに「この選択で本当によいのか」と悩む

キャリア意識が高いお子さまは、自分で決断できる分、行動に移すまでが早い傾向にあります。一方で、視点が主観的になりやすく「この選択で本当によいのか」と悩んだり、一つの選択肢に絞り込みすぎて行き詰まったりすることもあります。そのため、進路は一つではないことを伝え、複数の可能性に目を向けられるよう促すことが大切です。

長期インターンシップやアルバイトなどは、さまざまな職種を経験できるため、視野を広げる機会として有効です。興味がありそうなものを一緒に探したり、提案したりしながら、選択肢を増やすサポートをしてあげましょう。

また、「なぜその業界や職種に興味を持ったの?」「気が合いそうな社員の人はいた?」といった声がけをおこない、少し立ち止まって周囲を見渡すきっかけをつくることも効果的です。

部活動引退後に動き出す体育会タイプ

部活動引退後に就職活動に取り組むお子さまの場合、やり抜く力などが企業から評価されやすい一方、大会などを優先して動き出しが後ろ倒しになり、満足に業界研究や仕事研究がおこなえない傾向にあります。

時期悩みや動き
就活準備期間・部活動のスケジュールを優先して、自己分析や業界理解、職種理解が十分にできない

・引退時期にふと周囲の就活状況に気づき、遅れに焦りを感じる
就活本番期間・いざ動き出した頃には、すでに希望企業の応募が締め切られている場合もある
・情報収集や自己分析の時間が限られるなかでも、部活動で培った経験をもとに志望動機を整理しながら選考に臨む
・同じ部活動出身のOBやOGに相談し、実体験や具体的な活動方法を参考にする

部活動引退後に動き出すお子さまの場合、優先順位の整理ができず周囲から遅れを取ってしまう可能性があります。部活動に全力で取り組むこと自体は大切にしつつ、保護者としては「まずは大会や活動に集中してもらう」と割り切って見守る姿勢も必要です。

その一方で、就職活動にまで手が回っていない様子が見えたら「インターンシップに5社行くならどこに行く?」「気になる業界や職種はある?」と細やかな声かけをおこないましょう。

また、動き出したときにスムーズに就職活動へ移行できるよう、準備を整えておくことも保護者の大切な役割です。例えば、スーツ代や交通費などの活動資金の準備などが挙げられます。

地元での就職を希望するUターンタイプ

都心部の大学から地元へ戻るUターンタイプは、地元に定着してくれる可能性が高い貴重な人材として企業側から歓迎されますが、「どうして地方都市にある会社に興味があるのか」について詳細に問われることになります。
そのため、理由を一緒に言語化し、志望動機を整理する手助けをしてあげましょう。

時期悩みや動き
就活準備期間・将来を考え、都心で働くか、家族や友人がいる地元で働くかの選択肢を意識し始める
・長期休暇を利用して地元のインターンシップ&キャリアなどに参加する
就活本番期間・地元と都心の企業両方で選考が進むため、スケジュールの調整や移動の負担が大きくなる
・仕事内容や将来性だけでなく、働き方や生活環境を比較しながら、企業を選択する
・本当に地元に帰るべきか、都心で就職すべきかで最終的な迷いが生じる

地元就職を希望するお子さまは、都心での生活を経験したからこそ「将来的には地元に戻りたい」「地元の生活のほうが自分に合っているのでは」と気持ちが揺れ動き、迷いが生じやすい傾向にあります。

「どちらを選んでも応援するよ」という見守る姿勢を示すことが大切です。
さらに保護者は、帰省時に活動しやすい受け入れ態勢づくり、交通費などの支援を通じて、安心して進路を考えられるよう後方からサポートしましょう

就職活動スケジュールを理解して、お子さまに適切なサポートを

28年卒の就職活動のスケジュールは、前年から大きな変更はありませんが、インターンシップ&キャリアの活用が広がり、企業ごとの取り組みや情報提供の方法は多様化しています。
また、学生側も準備期間の過ごし方によって本番の進め方が異なるため、就職活動の形は一律ではなくなっています。

保護者の皆さまは、就職活動全体のスケジュールをふまえて、お子さまのタイプに合わせたアドバイスを適切なタイミングでおこなえるよう準備しておきましょう。価値観や考え方を尊重し、基本は見守りながら、相談を受けた際はいつでも対応できる姿勢が大切です。

マイナビ保護者サポートでは、お子さまのキャリア・就職活動をサポートする保護者の皆さまに有益な情報を提供しています。マイナビと併せてぜひご活用ください。

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