キャリア・就職活動のキホン

保護者が子どもと一緒に考えたい就職活動の選考対策

保護者が子どもと一緒に考えたい就職活動の選考対策
保護者

子どもの選考対策のサポートって何をすればいいの?

解説者

全てを保護者が行う必要はありません。ES(エントリーシート)や面接などの基本を理解しておき、お子さまから求められたときに客観的な視点でアドバイスしましょう。

ESのアドバイスや模擬面接など、保護者が手伝えることがあります。まず、どのような採用選考があるのか要点を知り、できるサポートを考えておくとよいです。併せて、マイナビ2026のコンテンツをお子さまと一緒に確認するのもよいでしょう。ただし、過干渉にならない距離感で接し、お子さまから相談された際に備えておくことが大切です。

採用選考のプロセスを把握

一般的に、企業の会社説明会などの広報活動は3年生の3月1日から開始し、その後面接などの選考活動に進んでいきます。学生はまず志望企業にエントリーしてから会社説明会に参加し、面接に臨むというプロセスで採用選考が行われます。

2026年卒の就活全体スケジュールの図「マイナビ2026」より

マイナビ2026では上図のようなスケジュールで学生に案内しています。
参考・引用「2026年卒 就活スケジュールと進め方

履歴書から個性を表現するES(エントリーシート)に

保護者世代の就職活動では応募書類として履歴書を提出していましたが、今は履歴書に加えてESを提出することが多いです。ESは価値観や人柄、熱意など、履歴書だけではわからない人となりを補完する内容です。

筆記試験は形式、内容ともに多様化

筆記試験の内容は一般常識や基礎学力を問う内容に加えて、現在は論理的思考や創造性などを問うテーマの出題もあります。形式は企業によってさまざまで、紙だけでなくWEBでも行われます。
また、性格や思考パターン、コミュニケーション能力などを測る性格検査を実施する企業もあります。適性検査の対策としてマイナビ2026には「適性検査対策WEBテスト」というツールがありますので、ぜひご活用ください。

お子さまが志望業界・職種の適性で悩んでいるようでしたら、マイナビ2026の自己分析ツール「適性診断MATCH plus」もおすすめです。

面接は対面とWEBを使い分けて実施

面接は対面とWEB、両方の形式を使い分けて実施されます。マイナビの調査では、選考の面接が進むにつれて対面形式が多くなる傾向があり、最終面接では8割超が「全て対面」という結果でした。

参考・引用:マイナビキャリアリサーチLab「2024年度(2025年卒版)新卒採用・就職戦線総括 PDF

ES(エントリーシート)作成で押さえたい基本と要点

ESの質問内容やスタイルは企業によってさまざまですが、よくある質問は自己PR、ガクチカ(学生時代に力を入れて取り組んだこと)、志望動機で、ESの3大テーマと呼ばれています。ここではESの書き方の基本に加え、頻出の設問のポイントについて解説します。

ESの基本的な書き方

ESを書くうえで大切なポイントは、読みやすさを意識することです。読み手を惹きつけて説得力を持たせるため、結論を最初に述べましょう。
基本として、適度な文章量や改行・箇条書きを活用し、見やすくわかりやすい構成にしましょう。「です・ます」など文体の統一や、要点を抑えて冗長にならないことも大事です。3大テーマに合わせたポイントは以下で解説します。

自己PRとガクチカのポイントは自己分析

自己PRは自分がどんな強みや特徴を持っているのかガクチカには学生時代にどんな経験をし、どんなことをがんばってきたのかをアピールします。
2つとも成果や実績を数字で示す具体性と説得力をもたせることがポイントですが、その準備として自己分析が重要です。学生生活で自慢できる経験がないという学生もいますが、目立った成果にこだわる必要はありません。地道に継続して取り組んだことや自分らしさを表現できることを整理するとよいでしょう。

志望動機のポイントは仕事研究

志望動機は、志望するきっかけ・入社後にどう貢献したいか・活躍したいかなどを記載します。また、業界・企業・職種など仕事研究の内容だけでなく、インターンシップや説明会などリアルな経験から得た魅力を表現するとよいでしょう。
さらに、自分の強みや特徴と仕事で求められるスキルを掛け合わせた内容にすると、一層説得力が増します。

多様な面接形式と対策

個人面接、集団面接、グループディスカッションといった主な面接スタイルと、基本的な対策のポイントを解説します。

面接形式の基本

面接は対面とWEB、両方の形式が使い分けられています。個人面接は、学生1名に対し、面接官が1名か複数で行われます。集団面接は複数の学生で行われます。
また、グループディスカッションは、学生5〜8名程度で与えられたテーマについて議論をします。

面接対策のポイント

面接は、学生と企業がお互いを見極めるためにコミュニケーションを取る場です。学生が一方的に評価されるのではなく、自分がどのような人間かを知ってもらう機会となるため、企業への理解を深めつつ相互理解を図ることを意識しましょう。

面接官の質問には結論から簡潔に答えることが重要なので、「結論+理由+具体例」の順で回答するのがよいでしょう。企業をより深く知るための逆質問では、成長意欲や前向きな姿勢が感じられる質問を準備しておけば、自己PRにもつながります。ESなどの情報を元に面接が行われるので、ESに記入した内容を確認しておくことも重要です。

保護者ができる選考のサポート

保護者ができるサポートとして、主にESのアドバイスや面接の練習相手が挙げられます。ただし、意気込んでやりすぎないように、お子さまから声をかけられたら協力するという意識を持ちましょう。

ES(エントリーシート)のアドバイス

内容は具体的か、説得力はあるか、強みや特徴を魅力的に表現できているか、入社への熱意は感じられるかなど、客観的な視点からアドバイスするとよいでしょう。また、誤字脱字も確認してあげてください。

面接の練習をサポート

保護者が面接官になって模擬面接に協力するというのも具体的なサポートです。質問の受け答えにフィードバックしたり、回答に対して「なぜ?」の深掘りを織り交ぜたりして面接の感覚をつかめるようにします
多少納得いかないことがあっても、欠点を言うだけで傷つけてしまうことがあるので、お子さまには前向きな励ましをしましょう。

また、グループディスカッションの場合は、環境が整うようなら、自分の役割を理解しているか、他者の意見を尊重する姿勢で議論できているかなどを確認しフィードバックするとよいでしょう。

模擬面接のサポートのイメージがつかない方は、マイナビで用意している面接シミュレーションツール「模擬面接シミュレーター」をお子さまと一緒に活用してみてください。

選考プロセスを理解し、親子で対策を講じよう

ESのアドバイスや模擬面接は保護者ができる支援の一つです。ただし、意気込んで保護者主導にならないよう、お子さまから相談された際に一番身近な理解者として寄り添い、前向きにアドバイスすることが大切です。採用選考について理解を深めることで、お子さまが選考のどのプロセスで悩んでいるか共有でき、適切なお声がけにもつながるでしょう。

選考対策は、少しずつ準備を進めていくことが重要です。マイナビ2026には、自己分析や仕事研究、筆記試験や面接対策など就職活動準備に役立つコンテンツが豊富に用意されているので、ぜひご確認ください。

マイナビ保護者サポートでは、お子さまのキャリア・就職活動をサポートする保護者の皆さまに有益な情報を提供しています。マイナビと併せてぜひご活用ください。

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