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マイナビ保護者サポート編集部
お子さまのキャリア・就職支援のサポートにつながる情報を発信。 キャリア系有資格者の知見をベースに、信頼できる情報源や保護者の現状をもとに記事を制作しています。
「おやごころ」は、子育て経験のある保護者の方々にリアルな体験談を語っていただくインタビュー企画です。今回は、高校卒業後に服飾専門学校へ進学し、アパレル・服飾関連業界に就職したのち、イラストレーターに転身したお子さまがいるFさんにお話を伺います。前編では、お子さまが高校卒業後の進路を決めた際、どのようにお子さまと関わってきたかを中心にご紹介します。
子どもの性格や特性を踏まえて、将来の方向性を示す
―お子さまが高校生の頃、親として将来の進路をどのように考えていましたか?
当時考えていたのは、娘には好きなことや得意なことを伸ばせる道を選んでもらいたいということでした。そのため、高校生のうちから「自分が将来何をやりたいのか」という問いにしっかり向き合ってほしいと願っていました。
―好きなことや得意なことを仕事にしてもらいたいと思った理由を聞かせてください。
娘は興味があることに没頭するタイプだと思っていたので、好きなことを突き詰めていくほうが向いていると感じていました。親としては、やりたいことを見つけ、その目標に向かってコツコツと努力を重ねていく姿勢が大切だと考えていたのです。
―性格や特性を踏まえて、早い段階で将来の方向性を意識してほしいと思われたのですね。
そうです。できるだけ早く将来の方向性を見据えてほしいと思っていました。中高大一貫校に進学したのもそのためです。娘は器用なタイプではなかったので、高校と大学で受験するよりも安定した環境で学べるほうが力を発揮できると考えました。そのため小学生のころから塾に通って中学受験にチャレンジしたので、大変なことも多かったと思いますが、本当によく頑張っていました。
―お子さまは高校生の頃、好きなことや得意なことはあったのでしょうか?
イラストレーターとして活動している私の弟の影響もあり、絵を描くことが好きなようでした。また、裁縫などの手先を使う作業も得意でしたね。実際に主要な教科の成績よりも美術や家庭科は安定して高い成績を残していました。

得意なことや好きな分野で力を発揮できる専門職へ
―お子さまと将来の進路について話し合う機会はありましたか?
はい、進路については家庭でも折に触れて話し合っていました。娘が通っていた高校では、1年生の頃から将来の進路について考える授業があり、3年生になると担任・本人・保護者による三者面談が実施されます。そうした機会に合わせて、家庭でも徐々に進路について話すようになっていきました。
―お子さまには、具体的にどのようなことを伝えたのですか?
内部進学で大学に進むことができる学校でしたが、まずは「将来何をやりたいのかを考えてみよう」と話しました。そのうえで、「内部進学と外部進学のどちらがいいのかを考えていこう」というやりとりをしたことを覚えています。
―お子さまはどういった選択をしたのでしょうか?
最終的には内部進学ではなく、得意だった裁縫のスキルを活かして、外部の服飾専門学校に進学しました。得意なことや好きな分野で力を発揮できる専門職のほうが向いているだろうと思っていたので、娘にとって最適な選択だったと感じています。

夫婦円満こそが、父子の良好な関係を築く秘訣
―服飾専門学校に進学を決める際、お子さまから進路について相談を受けることはありましたか?
あまりありませんでした。ただ日常的な親子のコミュニケーションは多かったほうだと思います。私はグルメなほうなので、デートにおすすめのお店を教えるなど、オープンにやりとりしていました。ちなみに反抗期もなく、娘に嫌われることもなかったんですよ。
―とても良好な関係性を築いていたのですね。ズバリ、その秘訣は何だったのでしょう?
私と妻の関係が円満だったことが、大きな要因だと考えています。子どもはどちらかというと母親と密接になりやすく、母親の価値観の影響を受けやすいものです。そのため、夫婦関係のあり方は、子どもにとっての父親の印象を大きく左右するものだと私は思います。夫婦関係が良好でない場合には、父親に対してネガティブな印象を持たれやすい傾向があるように思いますが、わが家ではそうしたことはありませんでした。
―夫婦関係が良好であれば、思春期の子どもでも父親を自然に受け入れやすくなるのですね。
そう感じています。加えて、幼少期に休日だけは娘と多くの時間を過ごしていたことも、良好な関係を保つ一因だったかもしれません。平日はなかなか接する時間が取れなかったため、休日は朝から晩まで私が娘の面倒を見ていました。
といっても、特別なことをするわけではなく、公園に遊びに行く程度でしたが、その時間を通してコミュニケーションを補っていたのです。ただ、平日になると私の存在はすっかり意識から離れてしまい、週末になると思い出してもらえる、という繰り返しでしたけども…。苦笑
―お子さまと接する時間の「量」は、その後の関係性に影響を与えるのかもしれませんね。
自分の経験からも、そのように感じています。また、休日の夜には絵本の読み聞かせを欠かさず続けていました。大人になってから、娘に「私はお父さんの読み聞かせでできている」と言われたときは、本当にうれしく感じました。

失敗談も含め、身近な大人の経験を話すことが大事
―お子さまが進路や将来について考えるタイミングで、親としてどのようなことを心がけていましたか?
自分の学生時代の体験談を、できるだけ丁寧に伝えるようにしていました。私は中学から大学までエスカレーター式の学校に通っていたため、高校受験も大学受験も経験していません。そのぶん受験勉強に時間を費やすことがなく、のびのびと学生生活を送れたのはよかったと思います。
ただ一方で、進路選択のタイミングで将来について真剣に考える機会が少なかったこともあり、就職活動の際には何をしたいのかわからなくなってしまい、とても苦労しました。
―身近な大人である親の言葉はお子さまにとって進路選択の大きな参考になるのだと感じました。
はい、そうだと思います。先述したように私の弟はイラストレーターとして活動しているのですが、20代の頃は苦労も多かったようです。ですが、やりたいことを諦めずに突き詰めた結果、30代頃から徐々に芽が出始め、活躍するようになりました。そういったモデルケースが身近にあったことは、娘にとっても良かったのではないかと思います。

最終的には、自分らしさを活かせる服飾の専門学校へ
―ご兄弟でまったく異なる進路を歩まれたお二人のお話は、お子さまにとっても自分の道を考える良いきっかけになったのではないでしょうか?
私と弟の話は両極端なので、それがむしろ良かったのかと思います。ちなみに、妻は私と弟の中間の道を歩みました。短大を卒業後、一般企業に就職し、その後服飾の専門学校に進んだのです。身近な大人の経験をたくさん聞くことは、娘にとって進路を考えるうえでの大きな手がかりになったと思います。
―お子さまが服飾の道に進むことに決めたときはどう思われましたか?
好きなことや得意なことを活かせる道に進んでもらいたかったため、とても良いことだと思いました。また、私自身もファッションが好きで、娘と一緒にファッション雑誌を見たりしていたこともあったので、うれしかったです。
また妻は当時、器用なタイプではない娘の将来を少し心配していました。社会にうまく適応できるか不安に感じていたようですが、最終的には娘がやりたいことを追求する道に進むことになり、とても喜んでいました。

後編では、お子さまの就職活動の際にどのようにサポートしたのか、キャリアチェンジの際のエピソードについてお聞きしました。
公開をおまちください。






